ダックスフンド
Dachshund
豆 知 識
歴 史 |
現在のような体型のダックスフンドが生まれたのは、13〜15世紀頃のドイツと言われています。ダックスフンドの祖先は12世紀頃からドイツに住みつき、アナグマやウサギ狩に使われていましたが、地面を掘って獲物の巣穴に入り込みやすいよう、何世紀もかかって胴長短足で小型の犬に改良されていきました。この頃のダックスフンドは、体重が9〜14キロもあるスタンダードタイプのみでした。ダックスフンドの「ダックス」はアナグマの意味です。その後、小動物の狩に適応するようさらなる品種改良により小型化され、ミニチュア・ダックスフンド、カニンヘンダックスフンドという小型の種類が生まれました。毛の種類も、最初はスムースタイプの犬だけでしたが、スパニエルやテリアとの交雑により、ロングヘアード、ワイヤーヘアードとバリエーションが広がっていきました。日本に本格的に輸入されるようになったのは、昭和30年代になってからです。日本の住宅事情にもマッチした小型犬として徐々に人気を伸ばし、1998年からは4年連続で国内人気ナンバー1の犬となっています。 |
種 類 |
種類が多いのもダックスフンドの魅力!ダックスフンドは体型、被毛のタイプ、毛色などによって非常に多くの種類に分類されます。 |
サイズ |
スタンダード 最も大きいタイプのダックスフンドです。体高はオス23〜27センチ、メス21〜24センチ、体重はオス7キロ、メス6.5キロ以上(9〜12キロが理想と言われています)。ダックスフンドの原型に近い体格をしています。 |
ミニチュア 日本でダックスフンドと言えば普通このサイズの犬を指します。実際、国内のダックスフンドの95%以上をこのミニチュアダックスフンドが占めており、大変な人気です。オス、メスとも、生後1年を超えて体重が4.8キロまでというのがこのミニチュアダックスフンドの定義です。 |
カニヘン ミニチュアよりもさらに小さなサイズのダックスフンドです。オス、メスとも生後15ヶ月を超え、胸囲30センチ以下とされています。 |
披 毛 |
ロングヘアー ダックスフンドの中でも一番人気のある種類で、MSNオークションに出品されているダックスフンドも多くがこのロングヘアーの子犬です。15〜16世紀頃に、ドイツでスパニエル犬との交雑により作出された種類と言われています。長い毛が体を保護するので、猟にも適しているわけです。毛はウェーブしていることが多く、光沢があり気品のある外見です。 |
スムースヘアー 堅く短い毛がびっしりと生えており、光沢があります。ダックスフンドの初期の頃は全てこのスムースタイプだったと言われています。日本にも初めはこのスムースタイプが主に輸入されていましたが、現在ではロングヘアータイプの犬の方が多くなっています。 |
ワイヤーヘヤー ロングヘアーやスムースとは違った、野性味溢れる雰囲気を持っています。ワイアーヘアーはスムースヘアーのダックスフンドに、シュナウザー等のテリアを交雑して作られた品種です。短くて堅い毛が全身に生えていますが、特徴的なのは顔つきです。耳の毛はスムースですが、あごひげ、眉毛がしっかりと生えています。 |
毛 色 |
毛色は、その組み合わせによって無限にあると言って良いでしょう。単色のものならばレッド、クリーム、ゴールドなど、二色であればブラックタン、ブラッククリーム、チョコタンといった色があります。その他、ダップルと言って暗い色のベースに明るい色の模様が散らばるものや、ブリンドルという、濃い色の縞模様が見られるタイプもあり、シルバーダップル、レッドブリンドル、ゴールドブリンドルなど、本当にたくさんの毛色のダックスフンドがいます。 |